インドの都市部で、結婚前の探偵調査が増加 [ライフ]



【7月5日 AFP】
 そのインド式の豪華な結婚式は6月に予定されており、何もかも順調に運んでいるように思われた――花婿が突然関心を失うまでは。

 突然の出来事に疑問を持った花嫁は、インドで多くの恋人や心配性な家族たちが近年ますます行うようになっていることと同じことをした。私立探偵事務所に電話をかけ、調査を依頼したのだ。

 インドでは現在でも10件のうち9件の結婚が「お見合い」で決まっている。事情通によれば、そのような事情を背景に、恋人の身辺調査がこの5年間で急速に拡大したという。

 今回調査を依頼されたのは、ウェブサイトで「結婚はギャンブルである」と訴えるインドの私立探偵事務所「AMX」。AMXは、魅力的な女性を覆面調査員として接近させ、花婿が薬を飲んでいることを発見した。花婿は、最近になって自分がエイズウイルス(HIV)陽性であることを知ったのだという。

 結局、この結婚式は取りやめとなった。

 AMXのBaldev Kumar Puri氏によれば、調査したうちの20%が破談になるという。「婚前調査はあなたの義務といえます」とPuri氏は述べ、「結婚後に調査しようとすると、もっと値段も高くつきますよ」と語った。

■急速に増える知らない者同士の結婚

 探偵業は、近年のインドの成長業種。これは、社会の変化や、結婚式の執り行われ方に起因するところが大きい。

 特に都市部では新聞広告やウェブサイト、結婚相談所などで家族が結婚相手を探す事例が増加している。そして、多くの場合、登録情報には良い内容が大げさに書かれていたり、ひどい場合にはウソが書かれていたりする。

 ニューデリー(New Delhi)の探偵事務所Lancersのディレクター、Kunwar Vikram Singh氏は、「古き良き時代には親密な社会があり、結婚は知り合いの家族の間で結ばれたものだった。しかし現代では、結婚は知らない者同士の間で行われることが増えている」と述べ、「知らない人物と関係を持つことが、リスクを増加させている」と語った。その不信感を補うために、私立探偵が雇われ、相手に知られないように調査をするのだという。

 調査はおよそ7~10日間で終わり、旅費などの経費や、調査の複雑度などに応じて1万5000~30万ルピー(約3万~56万円)かかる。また、価格には家族の経済状況も考慮に入れられるという。

 Puri氏は、一生の伴侶となる相手の調査をすることには、なんのやましいこともないと述べる。「人びとがここを訪れるのは、100%の確信が持ちたいからだ。健康診断はなにもかも順調なことを確かめるために1年に1度受ける。それと同じようなものだ」と語った。(c)AFP/Beatrice Le Bohec

-----引用ここまで-----


日本でも、インターネットを使えば、すぐに知らない人同士が会える状況である。 昔みたいに連絡する術がなかった時代と比べて、現代は、インターネット上でコミュニケーションも行えるし、いろいろな形で他人とかかわることができるようになりました。 しかし、あらゆる通信手段が普及して、失われたものもたくさんある。

これからは、こういう時代であるからこそ、一期一会をより大切にしていかなければならないなぁと思った次第です。
タグ:インド探偵
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